A Life with a glass of wine

慌ただしい毎日でも1杯のワインがあれば。人生を豊かにしてくれるワインと日々の記録。

山とワイン

山歩きが好きでワインが好きな私の小さな悩みは、好きなワインを山に持っていけないこと。

いや、持っていけないことはないけれど(ワイン用プラティパスもあるし)、ワインが苦手とする振動を歩いている時に思い切り与えてしまうのが嫌なのです。

せっかくお気に入りやいいワインを持っていっても味が落ちていたら悲しい。

そしてお気に入りや大切なワインであればあるほどグラスも重要、サーヴする温度も重要。リーデルのオー、持ってはいるけどかさばるし割れたらいやだし、さすがに山には持っていけない…。

そう思うとどうしても失礼ながら気持ちの入らないワインばかり持っていくことになります。それはそれでいいんだけどさ・・・。細かいこと気にすんなってことですよね。楽しく飲めれば良いのだ!

 

そんな解決しようがない悩みを持ちつつ、今年山小屋で購入して飲んだ記憶に残るワイン2種について備忘録。

 

一つ目は南八ヶ岳にある赤岳天望荘で飲んだ白ワイン。

イタリア・ウンブリア州Orvieto classico DOC、生産者はカステッラ・デラ・サラ。
赤岳天望荘はワインの品揃えが山小屋にしては多くて驚きました。小屋の隅にはエノテカの段ボールが置いてありました。ヘリで上げているんでしょうねえ。うーん、すごすぎる。しかもワイングラスまで置いてある!

オルヴィエートは世界一美しい丘上都市と言われることもある街。
昔、ローマからフィレンツェへ向かう鉄道の中からオルヴィエートの丘を眺めることができた(気がする・・)。

数年後、日本の標高2722m地点から夕暮れを眺めながらあのオルヴィエートの丘に想いを馳せることになるとはまったく思いもかけないこと。夕暮れも息を飲む美しさ、本当に贅沢なひと時でした。

 

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もう一つは赤岳山麓にある赤岳鉱泉
ここは運がいいとステーキが食べられる山小屋。
山小屋でステーキなんて出るところはないからほんとテンション上がります笑。
普通の山小屋はだいたいハンバーグやカレー、生姜焼き、などなど。変わったところでは石狩鍋なんてとこもあったけど、やはり食料の運搬や保管などを考えるとそんなメニューにならざるを得ない。生野菜なんて出ない(というか出せない)。食事を出していただけるだけでもありがたいこと。

しかし、しかーし、ここは生野菜とステーキが出るのです。
まだ標高低いからできることなのかな。
日頃の行いがいいのか(笑)、先日初訪問した時はステーキでした。

ワインは合わせて山小屋に置いてある井筒ワインの信州赤。メルロ主体。

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しかもこの後は偶然にもピアニストの方によるピアノコンサートまで!

山小屋でお風呂にも入れてワインとステーキ、コンサートと心にも胃袋にも大変贅沢な山旅となりました。
たまにはこんな山もいいね!