A Life with a glass of wine

慌ただしい毎日でも1杯のワインがあれば。人生を豊かにしてくれるワインと日々の記録。

ソアヴェクラシコのトップ生産者Giniを知る

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銘柄 Soave Classico “La Frosca” 2014
生産者 Gini
品種 Garganega100%
価格 4000円
 
外観はつややかで輝きのある中程度のイエロー。
香りは中程度、アカシアの蜂蜜やカモミール、蜜りんごのような甘い香り。熟したアプリコットのような香りもあり。
味わいはやわらかくボリュームのある第一印象。
丸みのある酸と果実味が豊かで、凝縮感がありふくよか。途中からしっかりとした塩っぽいミネラルがワインの奥行きを広げている。辛口、ALC 12.5%
 
先生曰く、合わせる料理は干し鱈のペースト、貝の握り、ホタテソテー、青魚でもあう(上品に薄く締めたしめ鯖など)。
しめ鯖は想像がつかなかったけど言われてみるとなるほど、合いそう。
マリアージュって経験と想像力だと思う。
 
クラシコは丘陵地であり、火山性土壌、玄武岩に由来する引き締まったミネラルが特徴。また、ガルガーネガは樹勢が強く多産になりやすいので収量コントロールが品質の決め手となる品種。
 
Giniはソアヴェクラシコのトップ生産者の一人。
これはかなり美味しくてリピート決定。
ソアヴェといえば、安いイタリアンの店(やイタリアン風のお店)にわりとどこにでも置いてあって、全然美味しくないがぶ飲みワインのイメージだったけど、これは全くもって別物。果実の凝縮感、ふくよかさ、ミネラル・・どれ一つとってもこんなに違うのに同じ「ソアヴェ」(これはよりテロワールがよいクラシコではあるけれど)という名前がついているので、知っていないと紛らわしい。
もちろんクラシコだから必ず美味しいとも限らず、その逆もまた然り。生産者にもよりけり。
 
 
品質の全イタリアワインの約20%を生産する大生産地であるヴェネト州を取り巻く商業主義と職人気質のせめぎ合い。
造り手を選ぶことは本当に重要だと改めて実感。
いいワインは、自然と人間の介入の絶妙なバランスの上に成り立つもの。
アートだなあ。