ソアヴェクラシコのトップ生産者Giniを知る
大阪メルローのインパクト
日本ワインの産地と各ワイナリーについて学ぶ2回目。
実際に現地を見て回った経験豊富な先生の話は尽きず、時間がとても足りない!というほど。リアルな実体験は本当に強い。
他の受講者さんたちもマニアな強者揃いです。
今回は上記6種のテイスティング。
やはり一番好みは熊本ワインの菊鹿シャルドネ。
飲んですぐ菊鹿シャルドネだ、とわかるほど好き。
香りは中程度、よく熟した白桃の香り、杏仁豆腐の香り、ミネラル感もあり。ほんのり樽香もします。丸みのある柔らかな酸、豊かな果実味、厚みもあり、バランスの良い味わい。
熊本に6年くらい住んでいたこともあり、つい贔屓にしてしまいますね。
それにしても熊本ってあんなに暑くて雨も降るのになんでこんなに美味しいんだろう・・・。
白でいうと、2番目のセイズファームのソーヴィニヨンブランもなかなか。
最初は還元臭が強く他の参加者さんからはあまり芳しい評判ではなかったけど、個人的にはそれを除けば結構美味しいと思いました。
私の日本ワイン経験が少ないのもあるだろうけど、日本のソーヴィニヨンブランで今まであまり美味しいと思ったことがありませんでしたが、これは私の乏しい日本のソーヴィニヨンブラン経験上一番美味しかったかも。
グレープフルーツやパッションフルーツの華やかな香り、ミネラル感も感じられ、シャープで豊かな酸、果実味もありほんのり塩味や苦味もあります。
海へひらけた畑の土壌は石灰やミネラルを豊富に含み、海風がブドウに独特の個性を与えるのだそうです。
ワイナリー自体もおしゃれすぎるワイナリー笑
人気が高く予約が取りにくいのも納得です。
赤は仲村ワイン工房の大阪メルロー。
初めて飲んだし初めて見た。
このラベルもインパクト強い。さすが大阪(?)
「スズメバチが教える葡萄畑から」って・・・
あまり素敵感ない^^; というか、むしろ怖いし・・・
しかもなぜかNon Vintage。スパークリング以外にそんなの見たことない。
品種はメルロー97%、ミツオレッド3%。
ミツオレッドって一体・・・^^;
訳わからないことだらけ。
しかし、しかーし!美味しい・・・
甘い完熟したブルーベリーの香り、ドライフルーツのような香りも。果実味豊かで柔らかな酸となめらかなタンニンのバランスも良い。日本のメルロ(少なくともエキスパート試験で出るような)にありがちな青くささは全くなし。
面白いなあ。なんなんでしょう。
ワイナリーの写真見せてもらいましたが、文字通りのガレージワインといった感じです。
ここの醸造責任者の方は大学時代にお金持ちの先輩に連れられひたすら五大シャトーを飲んでいたんだそう。この味を出せるのは、舌で覚えた経験と生まれ持った感性とセンスの成せるわざでしょうか。ちなみにミツオレッドのミツオとはこのワイナリーを作り葡萄畑を開墾したこの方のお父さんの名前。お父さんが交配させていたと思われるおそらくカベルネソーヴィニヨンとヤマブドウの交配品種ではないかとのこと。
ディープな世界がありますねえ・・。面白い。
これ、年間1万本だし、コアなファンの方も多いし、なかなか出会う機会がなさそう。貴重な経験をさせていただきました。
これで串揚げ食べたい。
日本ワインを学ぶ
今ブームの日本ワイン。
試験で勉強したり、実際にちょこちょこ飲んだりはしますが、あまり詳しくはないしよくわからないところもあるので5回連続のクラスに出てみることにしました。
先生は大滝恭子先生、日本ワインを愛する会の事務局長でいらっしゃいます。
ワイン初心者の方も多いクラスなので・・とのんびり構えていたら予想外にがっつり講義モード、濃厚な内容です。
近年の日本ワインの品質向上はめざましく、2000年以上前からの世界のワイン造りの歴史を考え合わせるとすごい急カーブの成長曲線。
それを支えているのは、日本人の技術力、真面目さ、味覚センスなどを基盤とした品質向上、新しい世代の造り手さんの活躍とそれを応援する人々、マスメディアへの露出、取り扱い店舗増加、身近で手軽な旅の目的としてのワイナリーツアーへの注目など・・。
しかしまだまだ生産量も少なく、よちよち歩きの状態。
耕作放棄地の問題やワイン用ブドウ農家アンケートで引き抜きたいブドウNo1の品種とか・・^^;本には書かれていないようなリアルな日本ワインを取り巻く話を色々聞けて興味深かったです。
ちなみに今回個人的に一番良かったのはマリコヴィンヤードのシャルドネでした。
酒折ワイナリーのマスカットベーリーAもなかなか。
それにしても、井筒ワインのメルロ、試験対策で何回飲んだことやら・・。
このヴィンテージは特に青い香りが強いと感じました。チリのカベルネ・ソーヴィニヨンに私はいつも「ゆでた青い豆」の香りを感じるのですが、これはまさに同じ香り。
日本のメルロは和食にも合う優しい味わいですね。
日々のワイン記録8 シャルル・エドシック ブリュットレゼルヴ NV
10年以上熟成されたリザーブドワイン(ヴァン・ド・レゼルヴ)が40%と使用比率が高いことがこの味わいを生み出すことに役立っているようです。
2年越しの小さな願いが叶い、心もお腹も満たされました。
やっぱり夏は揚げ物と泡ですね。
注1 ブリュット:残糖量 12g/l 以下。甘辛度の規定で7段階中、3番目に辛口。
イタリアワイン講座を受け始めました
注1:バルベーラ ダスティ