日々のワイン記録 2 ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル ジャック・フレデリック・ミュニエ2014
日曜日の午後、銀座に用事があったついでにふらりと銀座君嶋屋へ。
お目当ては立ち飲み。
狭い店内はいつもお客さんが多く賑わっています。
立ち飲みしていたり、何かお酒を探していたり。
入ってみると真っ先に目に入るこのワイン。
立ち飲みで飲めるにしてはなんて贅沢なワイン!貴重な機会です。
喜び勇んでいただきます!
銘柄:ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・マレシャル
生産年:2014
生産者:ジャック・フレデリック・ミュニエ
価格:グラス1杯1700円 ボトル12000円前後
外観
やや濃い赤
香り
香り高く、良く熟したブルーベリーの印象。
赤い花、クローブなどのスパイス、血液や鉄のような香りも。
味わい
華やかで程よい厚みがあるがエレガント。
クリーンでピュアな印象、果実味豊かで、タンニンが強めでやや男性的な印象もあるがとても滑らかなタンニン。辛口、酸は中程度。
余韻は長く、タンニン、アルコール、果実、オークがバランスの良い印象。
ミディアムフルボディ。
注釈:
注1 ニュイサンジョルジュ:フランス、ブルゴーニュ地方のワイン銘醸地であるコートドニュイ地区最南端の村。
注3 クロドラマレシャル:ニュイサンジョルジュ村にあるプルミエクリュの一つ。クロは「石垣」の意味。ぶどう畑が石垣に囲まれていることに由来。
注4 ジャック・フレデリック・ミュニエ:生産者名。
注5 男性的:酸とタンニンの要素がしっかりしているものに対する表現
注6 ボディ:果実味+アルコール この二つが強いとフルボディ
曇り空の花冷えなお天気だったけれど、本当に美味しくて幸せなひと時。
グラス1杯としては比較的お高めではあるけれど、ボトルの値段を考えると良心的です。
ミュニエも一度飲んでみたかったとても人気のある生産者さん。
家に帰って調べてみるとニュイサンジョルジュのワインの特徴は
「深い暗赤色をまとい、桜桃、カシス、毛皮、トリュフ、そしてしばしばスパイスなどの豊かで複雑なアロマを漂わせる。ブルゴーニュで最もタンニンが豊かなワイン。タンニンと円みのバランスが酒肉の厚さと堅固さを支えている」・・とのこと。(地図で見るブルゴーニュワイン 早川書房 より)
やはりタンニン豊かであったのはニュイの特徴だったのですね。
なるほどなと納得。勉強になりました。
やはり実際飲んでみるとよく分かります。
百聞は一飲に如かず、です。
ごちそうさまでした!
日々のワイン記録 1 越後シャルドネ 2014
自宅で飲んだ1本。
焼き鳥と合わせましたがよく合いました。
和食全般と相性は良さそうですが、個人的な妄想マリアージュとして、金目鯛やのどぐろなど脂が乗った魚の干物が特によく合いそうです。
銘柄:越後シャルドネ (注1)
生産年:2014
生産者:アグリコア 越後ワイナリー
価格:2700円
外観
澄んだ淡いグリーンがかったイエロー
冷涼な地域で生産された若いワインの印象。
香り
香りの強さは中程度、食べころにはまだ少し硬めの白桃の印象。
ヨーグルト、オーク樽の香りもあり、ミネラルも感じさせる。
味わい
第一印象は硬質でシャープ。
辛口。
酸は豊かでシャープな印象、渋みも適度にあり比較的骨格が感じられる。
果実味も感じられ、バランスは比較的良い。
少し雑味を感じるか?
アルコール度数 12.0%
最も美味しい温度:8〜9度
日本のシャルドネらしい個性を感じました。
木樽で11ヶ月熟成。このワイナリーでは雪室に貯蔵される最大250トンの雪により貯蔵庫、熟成庫の温度を一年中一定にしているとのこと。
「雪が育む、雪が守る、雪が醸す」ワインなんだそうです。
新潟らしくて面白いですね。
注1:シャルドネ(Chardonnay)
世界中で最も人気のある高級白ブドウ品種。
コクがある。
品種独特の個性があまりないので、軽いものから重厚なものまで
様々なスタイルのワインが造られる。
日々勉強
そうはいっても・・
ワインは以前から好きではあったけれど、長いことよくわからないままでした。
2年前からスクールに通い、昨年秋にようやく日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートを取得したばかりです。
試験を受ける前には、エキスパートをとったら何でもわかるのかも、そこに立ったら何が見えるんだろう・・と思っていました。
しかし取得した今、わかったことは
「ワインの世界の入り口にまさに今立っただけ」
軽く呆然としました(笑)
この世界、自分の知らないことだらけ、といい歳をして改めて実感。
まだまだ学ぶことばかり。
けれど、これまでワインを通して多くの感動や喜び、幸せを見つけることができました。多くの方に多くのことを教えていただきました。
学びの途中ではあるけれど、これからは頂いたものを少しずつでも自分の外の世界に表現していくことにチャレンジしてみたいと思います。
それがほんの少しでも、必要な方への分かち合いとなり喜びのお手伝いになれば、幸いです。