A Life with a glass of wine

慌ただしい毎日でも1杯のワインがあれば。人生を豊かにしてくれるワインと日々の記録。

伝統的プロセッコの味わい 

 

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銘柄 Prosecco “ Col Fondo”  
生産者 Casa Belfi
品種 Glera 100%
値段 2400円
 
Col Fondoとは「澱とともに」の意。
濁りのある靄がかった中程度のイエロー。
ガスはきめ細やかで溶け込んでいる。
還元香があるが、熟した柑橘類の香り。マスカットや白い花のアロマも感じられる。
味わいはボリュームのある第一印象、塩っぽいミネラルがしっかりしている。
酸は柔らかいが余韻までしっかり残る。
果実味はそこそこあり、余韻は短め。Alc 10.5%
 
昔ながらの製法による瓶内二次発酵のプロセッコで、完全なビオディナミ
自然酵母を使っており、香りが甘すぎない。
個人的には還元香とビオの香りがなかなか印象的だけど、柔らかくまとまった優しい味わいのワイン。
 
 先生曰く、干し鱈のペースト、ボンレスハムパクチー、上品で薄いたくあんなど
に合わせるのが良さそう、とのこと。確か確かに。料理との相性が幅広そう。
 
これまでシャルマ方式のプロセッコしか飲んだことがなかったのでこれは印象的。
 
プロセッコは世界で一番商業的に成功したスパークリングワインと言われている。
1970年代までは瓶内2次発酵が一般的だったけど、大量生産と品質の均一化のために出来上がったワインに炭酸ガスを吹き込むシャルマ方式になり、酵母も培養酵母を使うようになったことで、Gleraの品種特性が感じられない、メロンなどの甘い酵母の香りが主体のスパークリングワインになってしまったとのこと。
 
これまた全く、自分の知っているプロセッコとは全く違うものでした。
生産者の意欲がひしひしと伝わってくるワイン。
もう一度飲んでみたい。