A Life with a glass of wine

慌ただしい毎日でも1杯のワインがあれば。人生を豊かにしてくれるワインと日々の記録。

日々のワイン記録4 ブルゲナーレーマーベルク リースリング カビネット ハルプトロッケン 2002

先日神戸でドイツワイン専門店「ローテローゼ」を初訪問。
リースリング好きの友人に連れて行ってもらいました。
お店もドイツの素朴な雰囲気です。
 
そこで見つけたこの1本。
ブルゲナーレーマーベルク リースリング ビネット ハルプトロッケン 2002。
ドイツ、モーゼル地方中部のアオラー醸造所で生産されたものです。
アオラー醸造所はブドウ栽培から醸造までを家族だけで行っています。
 
この醸造所の保存蔵の奥の方に眠っていたものをローテローゼの買い付け担当の方が見つけて「お宝発見!」とばかりに購入してきたものだそうです。
紹介文にも「リースリング種のワインが熟成しピークを迎えた味わいはなかなか出会えるものではありません。蔵出しでしか味わえない完璧な管理下での熟成をお楽しみください。」
とのこと。
この売り言葉に惹かれた部分は否定できません・・。
単純ですがリースリング好きなので仕方ありませんね。
ラベルも優しい雰囲気です。
 

f:id:essentialoflife:20170427221144j:plain

 
外観
濃い黄色
 
香り
香り高く、フレッシュな白桃や青りんごの香り。少し温まってくるとオレンジのような香りも。白い花、蜂蜜、ミネラル、トロールも感じられる。
 
味わい
シャープな酸と優しい甘みのバランスが良い。ライトボディ。
余韻は長めで酸、甘み、果実味、複雑さなど感じられる。
 
15年前のものとは思えないほど果実味豊かでフレッシュさも感じられ、しかし熟成のニュアンスもあり、複雑な香りと味わいでした。リースリングが長期熟成向きであるということがよく表れているのだろうと感じました。
 
お店のお勧めの楽しみ方は「単独で楽しむ」
確かにかなり華奢で繊細な味わいですし、アルコール度数も10%なのでそれだけでも飲めますね。夜少し遅い時間にこのワインでゆったり癒されるのが良さそうです。
ラベルそのままの繊細で優しいワインでした。
 
しかし残念なことに、このリースリングを小瓶に保管して数日後に飲んだ時にはだいぶ香りが飛んでしまっていました。うう、悲しい。
開けた時に飲んでしまった方がいいパターンでしたね。
それにしてもドイツワインは名前が長いのがちょっと辛いところです・・・。
 
 
注釈
注1 リースリング:白ブドウの一つで高級品種。豊かな酸とピュアで透明感のある味わいが特徴。
注2 カビネットドイツワインの格付けランクの一つ。ドイツのワイン法における品質分類の中で最も高品質なワインであるプレディカーツワイン(といってもドイツワインの全体の96.2%を占める・・)を、さらにブドウ果汁の糖度によって6段階に格付したもののうち、最も糖度が低いランク。
注3 ハルプトロッケン(halb trocken):半辛口。辛口=trocken、半分=half(英語)=halb(ドイツ語)。残糖量4g/l以上12g/l以下
注4 モーゼル地方:モーゼル川流域、ローマ軍に開墾されたドイツ最古のワイン産地。
注5 ペトロール香:石油香。リースリングに出やすいとされる。キューピー人形のような香り、と表現する人も。