A Life with a glass of wine

慌ただしい毎日でも1杯のワインがあれば。人生を豊かにしてくれるワインと日々の記録。

ひと口を大切にする 五感を働かせる

 自分が口にするものを大切にすることは、自分を大切にすること。

 

見て(視覚)

香って(嗅覚)

味わって(味覚・口の中の触覚)

時には聴いて(聴覚)

 

そのように五感を働かせて食事お酒を楽しむことは人生の至福の一つ。

 

プロの料理は当然素晴らしく、五感を刺激され、時には芸術ですらあります。

けれどそれはプロのお店に行かなければ感じられないものではありません。

 

そして、ゆっくり丁寧に料理をする暇がなければ感じられないものでもありません。

 

仕事で帰宅が遅くなったとき、たとえ作り置きや出来合いのものでも、お気に入りの器に盛り付けて好きなお酒の1杯でもあれば、五感を働かせてそのひと口を大切にできるような気がします。

慌ただしい毎日の中、少しでもそのような時間が持てれば本当に幸せ

 

そのような思いから、料理ワインもまだまだひよっこですが、果敢に、そしてマイペースにこつこつと追求していくつもりです。

忙しいとつい忘れがちになる初心だけど、いつでも帰ってこれるようにここに記しておこうと思います。

日々のワイン記録 3 サヴィニ・レ・ボーヌ エマニュエル・ルジェ 2013

先週末、神戸に遊びに行き、久々の友人たちと食事しました。
皆揃いも揃ってお酒も食事も大好きな人たち。
数えてみたら2日間で飲んだワインは15銘柄、日本酒は8銘柄・・。
いやいや、よく飲みました。
 
その中でも記憶に残るものを一つ。
場の雰囲気もあるのでメモを取るのは控えたのでざっくりとした記録ですが。
 
銘柄:サヴィニ・レ・ボーヌ  (注1)
生産者:エマニュエル・ルジェ(注2) 
生産年:2013
品種:ピノ・ノワール(注3)100%
 
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抜栓直後はまだかたい印象。
1時間程度で徐々に開く。
バラ、熟したラズベリーなどチャーミングな印象。
シナモンなど甘いスパイスの香りも感じられる。
ピュアで豊かな果実味。
タンニンは滑らかで穏やか、バランス良くエレガント。
華やかで透明感のあるワインでした。
 
ピュアな味わいなのはエマニュエル・ルジェ除梗100%で造っているのもあるのでしょうか。
 
ワインは視覚的に美しいところも好きです。
見て(視覚)、香り(嗅覚)、味わい(味覚、触覚)・・と五感を働かせて楽しむことができるところがワインの魅力の一つですよね。
 
注釈
注1 サヴィニ・レ・ボーヌ:フランス、ブルゴーニュ地方のワイン銘醸地、コート・ド・ボーヌ地区にある村名。
注2 エマニュエル・ルジェ:「ブルゴーニュの神様」とも言われる生産者アンリ・ジャイエの甥で後継者の一人
注3 ピノ・ノワール:黒ぶどうの品種名。色が淡く、渋みが弱く、酸が高めであり、しなやかで芯のある官能的なワインができると言われる。
 
注4 除梗:ワインの醸造時、収穫したブドウを果粒と果粒がついている小さな枝に分けること(梗:ブドウの果粒がついている小さな枝)。梗の持つ不快な香りや味がワインにつくことを防ぐ目的で行われる。ピュアな味わいになりやすい。除梗100%とは完全に果粒だけでそのワインを造ったということ。

 

日々のワイン記録 2 ニュイ・サン・ジョルジュ クロ・ド・ラ・マレシャル ジャック・フレデリック・ミュニエ2014

日曜日の午後、銀座に用事があったついでにふらりと銀座君嶋屋へ。
お目当ては立ち飲み。
狭い店内はいつもお客さんが多く賑わっています。
立ち飲みしていたり、何かお酒を探していたり。
 
入ってみると真っ先に目に入るこのワイン。
立ち飲みで飲めるにしてはなんて贅沢なワイン!貴重な機会です。
喜び勇んでいただきます!
 
銘柄:ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・ド・ラ・マレシャル
生産年:2014
生産者:ジャック・フレデリック・ミュニエ
価格:グラス1杯1700円 ボトル12000円前後
 
 

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外観
やや濃い赤
 
香り
香り高く、良く熟したブルーベリーの印象。
赤い花、クローブなどのスパイス、血液や鉄のような香りも。
 
味わい
華やかで程よい厚みがあるがエレガント。
クリーンでピュアな印象、果実味豊かで、タンニンが強めでやや男性的な印象もあるがとても滑らかなタンニン。辛口、酸は中程度。
余韻は長く、タンニン、アルコール、果実、オークがバランスの良い印象。
ミディアムフルボディ。
 
注釈:
注1 ニュイサンジョルジュ:フランス、ブルゴーニュ地方のワイン銘醸地であるコートドニュイ地区最南端の村。
注2 プルミエクリュ:一級畑(フランスのワイン法ではブルゴーニュ地方で特級畑(グランクリュ)に次ぐ良い畑とされる)
注3 クロドラマレシャル:ニュイサンジョルジュ村にあるプルミエクリュの一つ。クロは「石垣」の意味。ぶどう畑が石垣に囲まれていることに由来。 
注4 ジャック・フレデリック・ミュニエ:生産者名。
注5 男性的:酸とタンニンの要素がしっかりしているものに対する表現
注6 ボディ:果実味+アルコール この二つが強いとフルボディ
 
曇り空の花冷えなお天気だったけれど、本当に美味しくて幸せなひと時。
グラス1杯としては比較的お高めではあるけれど、ボトルの値段を考えると良心的です。
ミュニエも一度飲んでみたかったとても人気のある生産者さん。
 
家に帰って調べてみるとニュイサンジョルジュのワインの特徴は
「深い暗赤色をまとい、桜桃、カシス、毛皮、トリュフ、そしてしばしばスパイスなどの豊かで複雑なアロマを漂わせる。ブルゴーニュで最もタンニンが豊かなワイン。タンニンと円みのバランスが酒肉の厚さと堅固さを支えている」・・とのこと。(地図で見るブルゴーニュワイン 早川書房 より)
 
やはりタンニン豊かであったのはニュイの特徴だったのですね。 
なるほどなと納得。勉強になりました。
やはり実際飲んでみるとよく分かります。
百聞は一飲に如かず、です。
ごちそうさまでした!
 
 

日々のワイン記録 1 越後シャルドネ 2014

自宅で飲んだ1本。
焼き鳥と合わせましたがよく合いました。
和食全般と相性は良さそうですが、個人的な妄想マリアージュとして、金目鯛やのどぐろなど脂が乗った魚の干物が特によく合いそうです。
 
銘柄:越後シャルドネ (注1)
生産年:2014
生産者:アグリコア 越後ワイナリー
価格:2700円
 
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外観
澄んだ淡いグリーンがかったイエロー
冷涼な地域で生産された若いワインの印象。
 
香り
香りの強さは中程度、食べころにはまだ少し硬めの白桃の印象。
ヨーグルト、オーク樽の香りもあり、ミネラルも感じさせる。
 
味わい
第一印象は硬質でシャープ。
辛口。
酸は豊かでシャープな印象、渋みも適度にあり比較的骨格が感じられる。
果実味も感じられ、バランスは比較的良い。
少し雑味を感じるか?
 
アルコール度数 12.0%
最も美味しい温度:8〜9度 
 
日本のシャルドネらしい個性を感じました。
木樽で11ヶ月熟成。このワイナリーでは雪室に貯蔵される最大250トンの雪により貯蔵庫、熟成庫の温度を一年中一定にしているとのこと。
「雪が育む、雪が守る、雪が醸す」ワインなんだそうです。
新潟らしくて面白いですね。
 
注1:シャルドネ(Chardonnay)
世界中で最も人気のある高級白ブドウ品種。
コクがある。
品種独特の個性があまりないので、軽いものから重厚なものまで
様々なスタイルのワインが造られる。

 

日々勉強

そうはいっても・・
ワインは以前から好きではあったけれど、長いことよくわからないままでした。

2年前からスクールに通い、昨年秋にようやく日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートを取得したばかりです。
試験を受ける前には、エキスパートをとったら何でもわかるのかも、そこに立ったら何が見えるんだろう・・と思っていました。

しかし取得した今、わかったことは

「ワインの世界の入り口にまさに今立っただけ」

軽く呆然としました(笑)

この世界、自分の知らないことだらけ、といい歳をして改めて実感。

まだまだ学ぶことばかり。

けれど、これまでワインを通して多くの感動や喜び、幸せを見つけることができました。多くの方に多くのことを教えていただきました。
学びの途中ではあるけれど、これからは頂いたものを少しずつでも自分の外の世界に表現していくことにチャレンジしてみたいと思います。

それがほんの少しでも、必要な方への分かち合いとなり喜びのお手伝いになれば、幸いです。

 

1杯のワイン

慌ただしい1日の最後に1杯のワインがあれば、例え一人の食卓でも少し豊かな気持ちになれる・・・。
そんな人生を豊かにしてくれるワインを気楽に、身近に楽しむブログです。

私自身、ワインを学ぶことで今まで「好みじゃない、美味しくない」と思ってしまっていたワインにも美味しい要素を見つけることができるようになってきました。

学ぶことでワインの世界はぐっと広がり、人生の豊かさは増していきます。